日銀がマイナス金利政策解除で17年ぶりに利上げを実施
令和6年3月19日 日銀は金融政策決定会合で、「2%の物価安定の目標が持続的・安定的に実現していくことが見通せる状況に至った」との判断を示し、金融緩和の修正を決定しました。
大きなニュースとなっていましたね。夕方のニュースではほとんどのメディアが大きく扱っていました。
具体的には、従来の政策金利の-0.1%を0.2%ポイント引き上げ、金利を+0.1%としました。
メガバンクが普通預金金利を引き上げへ
日銀の利上げを受け、三菱UFJ銀行と三井住友銀行は普通預金金利を0.001%→0.02%(現在の20倍)に引き上げました。
これってどういうこと?
100万円を1年間預けた場合受け取れる利子の金額って知っていますか?
金利が0.001%の場合:10円(税引き前)→ 8円(税引き後)
20倍になり 0.02%の場合:200円(税引き前)→ 160円(税引き後)
「え!! それっぽっち!」と思われた方が多いのではないでしょうか。
税引後の受取額でも、一度、ATM手数料を払ってしまったら、ほぼすっ飛んでしまいます。
72の法則って知ってますか?
72の法則とは、投資の世界でよく用いられる法則で、ある投資が元本を倍にするために必要な時間を推測する方法です。72を年利率で割ることで計算し、複利運用した場合、おおよそ何年で投資元本が倍になるかを簡単に計算することができます。
具体的には、72を年利のパーセントで割ると、元本が2倍になるのに要する年数が求められます。例えば、年利が3%の投資について考えた場合、72を3で割ると24となります。つまり、この投資が元本を2倍にするためには、約24年が必要であるということが簡単にわかります。
また、年利5%の投資の場合、72を5で割ると14.4になります。つまり、その投資が元本を2倍にするのに約14.4年かかるということを示しています。このように、72の法則を用いると、異なる年利率の投資における複利の効果を簡単に比較することができます。
ただ、72の法則は近似値であり、実際の計算とは少し異なる場合があります。そのため、この法則はあくまで指標の一つであり、具体的な投資判断を行う際には、より正確な複利計算を行うことが必要ですが、それでも、72の法則は複利の効果を理解しやすくするための有効なツールで、投資初心者にとっては特に役立つと思います。
先ほどの、メガバンク金利20倍のニュースに戻って考えてみます。普通預金金利が0.02%の場合、100万円は何年で倍になると思いますか?
72÷0.02=3600 なんと3600年もかかってしまいます。
気が遠くなってしまいますね。。。
ちなみに、アメリカを代表する株式指標であるS&P 500の過去の平均利回りを見てみると、10.03%(30年間投資した場合・1988年〜2023年)です。
30年前に100万円投資したらいくらになっているでしょう?野村證券の「みらい電卓」というとても便利なサイトがるので見てみましょう。
なんと、1,759.3万円です。
1月からNISAも新しくなり拡充されています。「100万円はないよ!」という方も、少しの金額からでも投資始めてみませんか?
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